幅の広い平行型の二重まぶたが流行している現在、重たい一重まぶたや、奥二重の目元を気にしている人はたくさんいます。美容整形は気になるけど、抵抗を感じたり、時間的な問題を解決できない場合もあるでしょう。
「詐欺メイク」「整形級メイク」などと呼ばれる方法で毎朝のように理想の顔を再現している女性は増えているのです。
整形には抵抗がある。でも朝のメイク時間を何とかしたい。自力で二重まぶたを手に入れたい。この記事ではそんなあなたに、マッサージで自然な二重まぶたを作る方法をお伝えしていきます。
目次
マッサージでむくみや脂肪をとることで二重にできる
マッサージで二重まぶたになる事は出来ます。「胡散臭い。そんなの嘘だ」という意見もあると思いますが事実です。
ただし、マッサージで二重まぶたを手に入れる事が出来る人は限られています。効果を期待できる人の特徴は下記の2つです。
まぶたがむくんでいる人
マッサージの効果で二重まぶたになる可能性が考えられる人は、本来の二重まぶたがむくみにより一重になっていた人です。
つまり本当は二重まぶただったけど、慢性的なむくみで一重の状態が続き、本人も自分は一重まぶただと思っている場合です。そんな事ってあるの?と思う方もいるでしょう。
意外かもしれませんが、この「自分が本当は二重まぶただった」というケースは意外と多く見られます。まぶたがむくんでしまう原因として、下記の中に思い当たる事はありませんか?チェックしてみましょう。
① 水分と塩分
まぶたがむくんでしまう主な原因は塩分や水分の取り過ぎです。塩分は取り過ぎる事によって体の中で細胞と細胞の間に水が溜まります。
こうなると排出されにくくなってしまうため、まぶたに限らず体がむくんでしまうのです。これは塩分だけでなくアルコールでも同様です。
日常的に塩分の多い食生活を繰り返し、アルコールを好んでいる場合、もしかすると本当は二重まぶたなのに、むくみで一重まぶたになっているのかもしれません。
② 疲労
人間の体は疲労が溜まり、ストレスを抱えた状態になると自律神経が乱れます。自律神経と聞くとメンタルの不調をイメージしやすいと思いますが、影響は精神面だけではありません。
全身の血流を滞らせ、目に関わる神経も疲労させてしまいます。この状態が筋肉を硬くし、結果的にまぶたが重たく腫れる一因となるのです。寝不足で目が腫れる理由はこの事が深く関係しています。
③ 目元の筋力が弱い
目には様々な筋肉が関わっています。この筋力が低下すると、僅かなむくみでも重たくなったまぶたを支える事が出来なくなり、一重になってしまう事があるのです。筋力低下は加齢に伴う場合が多く、個人差も大きい変化です。
「自分の年ではまだそれは無いだろう」と思っていた人に限って「実は目の筋肉が弱っている」などという事も珍しくはありません。程度にもよりますが、この場合もマッサージでの効果を期待できます。
まぶたの脂肪が多い人
日本人は、厚い一重まぶたが多い人種です。白人に比べてまぶたの脂肪が多く、眼窩(頭蓋骨の中で眼球が入る部分)にも脂肪があり、外国人のような大きなくぼみがありません。水分を取り過ぎたときと同じように、まぶたに脂肪が付き過ぎると二重ラインが薄くなったり、一重になる事があります。
体質にもよりますが、脂肪がついている事でむくみやすくなり、よけいに目元が重たい一重に見えてしまうのです。これらの変化は、たとえダイエットに成功しても、二重まぶたに戻らなかったという場合が多く、まぶたについた脂肪を落とす事は食事制限や運動といったダイエット方法では難しい事が解ります。
太っている時に一重まぶただった人が痩せたら二重になった。という話しはあまり聞いた事がないですよね。個人差はありますが、適切なマッサージを行なう事でむくみと共に蓄積された脂肪が解消され、二重まぶたを復活させる事が可能です。
まぶたの構造上、マッサージで二重にならない人もいる
マッサージを行なっても期待する効果をえられない人もいます。ここまでは正しいマッサージで二重まぶたを再現出来る可能性がある。とお伝えして来ました。
しかし効果を得られるのは全員ではありません。まぶたには構造がありマッサージの効果が得られるのは、もともと二重まぶたの構造を持っていた人です。つまり、マッサージを行なっても二重まぶたにならない人は、まぶた自体が二重の構造を持っていないということになります。
普段、無意識に行なっている目を開けるという動作は、まぶたについている上眼瞼挙筋(じょうがんけんきょきん)が伸び縮みする事によって出来る動きです。まぶたに厚みがある場合、この筋肉がまぶたを上げきる事が出来なくなります。
ここからの動きに「二重である事」と「一重である事」に違いが生じてくるのです。その違いについて考えていきましょう。
一重まぶたの構造とは
一重まぶたの場合、目を開けるために上眼瞼挙筋が上まぶたを持ち上げた時、厚みがあるため皮膚が折りたたまれない状態になります。そのため開ききらず、視界の邪魔になる皮膚をおでこの筋肉で持ち上げるようになってしまうのです。
この、おでこの筋肉を使った開眼を繰り返す事が肩こりや頭痛の原因になると言われています。一般眼科で保険診療の対称となる眼瞼下垂はこの状態が多く、症状には視野が狭くなる事や、肩こり・頭痛などが有名です。
二重まぶたの構造とは
二重まぶたの場合も一重まぶたと同じ様に、目を開ける時には上眼瞼挙筋が上まぶたを持ち上げています。
しかしこの時、引っ張り上げられたまぶたの皮膚は途中で折れたたまれ、パッチリと目を開ききる事が出来ているのです。
目を開けるために邪魔な皮膚を折りたたんでコンパクトに収納している状態だと考えてみましょう。まぶたが薄い方がこの「折れたたみ」が作りやすいことが想像出来ると思います。
1ヶ月で憧れの二重まぶたに!二重マッサージの方法
マッサージで二重まぶたを手に入れられる可能性がある。と言うことをお話してきました。では、実際にどうやったらよいのでしょうか?効果的なマッサージの方法を紹介していきます。
まぶたのむくみを解消するマッサージ方法
まぶたのむくみを改善するには血行を良くする事が効果的です。本当は溜めたくない老廃物や、過剰な水分が排出しやすくなります。
- 清潔なフェイスタオル2枚を水で濡らしてよく絞ります
- そのうち1枚だけを電子レンジで心地よい温度まで温めます。目安は600W40秒~60秒です。(使用するレンジやタオルによって異なるため注意が必要)温め過ぎるとやけどしてしまう可能性があり大変危険です。電子レンジを使用せず、お湯で代用する事も可能です
- 手で心地よい温度になっている事を確認したら、まぶたの上にそっと乗せましょう
- 5分程度経ち目元がじんわり暖まったのを感じたら、次に温めていない冷たいタオルを1分程度まぶたの上に乗せます。こうする事で広がった血管がキュッと締まり、水分や老廃物の排出を促進させる事が出来るのです。2回を目安に①~④の行程を繰り返しましょう
- 次は眉下にあるくぼみに指の腹を当てて、1分くらい指圧して下さい
- 指圧が終わったら再び目頭に指の腹を当てて、目尻に向かって滑らせるようになぞっていきます。この時、アイクリームなどを同時に使用する事も効果的です
上記の方法を、その時の状況に合わせて無理のない範囲で行ないましょう。例えば時間が無い時、疲れている時は①~④の温タオルと冷タオルを使って血行をよくするだけでも十分です。
職場の休憩時間や、目の疲れを感じた時にはその場で⑤のように指圧して見て下さい。洗顔後や入浴後の保湿時など時間のある時は、⑥の行程も行なってみましょう。理想は全行程を1日2回・5~6セットですが、まずは回数より毎日続ける事が大切です。
タオルではなく、入浴時や洗顔時に直接お湯と水を使用して行なう事も出来ます。自分にあった環境と方法で負担にならない程度に継続していきましょう。効果の現れ方には個人差がありますが、1ヶ月前後で目元がスッキリしてきます。
二重マッサージの注意点
上記の方法で二重ラインが見られた場合でも、まぶたのむくみや脂肪は何度でも繰り返されます。マッサージを続ければ大丈夫!と考える人が多いのですが、安易に長い間つづけてしまうと、まぶたと指の摩擦によってたるみが出来てしまう事や、まぶた自体に厚みが増してしまう可能性があります。
もちろん、やればやる程に理想の二重に変化していくわけでもありません。また、マッサージを行なっていた部分が変色し、色素沈着してしまう事もあるのです。
マッサージを行なう前には、毎回必ず痛みや腫れ、皮膚の変色などが無いか確認しましょう。アイクリームを使用すると摩擦が減りダメージを減らす事は出来ますが、皮膚への負担がゼロにはなりません。
心配な方や、2~3週間続けても二重ラインが確認出来ない場合は二重整形術を検討してみましょう。施術には僅かな痛みが伴いお金がかかります。しかし、15分前後の施術でマッサージに伴う肌への負担を無くし、時間を節約出来るのは長期的な視点で考えるとデメリット以上の価値を感じませんか?
マッサージで二重になるって本当?方法と注意点|まとめ
目元のマッサージで二重まぶたになる事は可能です。ただし、生まれつき一重の方が二重になる可能性は高くありません。マッサージの効果が期待できるのは、まぶたの脂肪やむくみが原因で一重になっている「本来は二重の人」です。
二重マッサージには、主にむくみや脂肪の蓄積によって見えなくなっていた二重ラインを表出しやすくする効果があります。
しかし、マッサージを続ける事で受ける肌ダメージを避けては通れません。まぶたの皮膚はとても薄く繊細でデリケートな場所です。マッサージの僅かな摩擦が皮膚への負担になり、変色や色素沈着を起こしてしまう可能性があります。
また、むくみや脂肪の蓄積は何度でも繰り返される極自然な変化なのです。手軽に始められるマッサージですが続ける事が必ずしも良いとは言えません。1ヶ月前後を目処にし、効果が得られない場合や肌への負担が解消されない場合は二重整形術を1度試してみてはいかがでしょうか?