二重整形術の中でもプチ整形と呼ばれ、安価でお手軽なイメージのある埋没法ですが、「美容整形手術」である事に違いはありませんでは実際のところ、術後のダウンタイム中にはどんな事が起きて、どの位の時間続くのでしょうか?
今回は、埋没法の手術の安全性につて解説します。
目次
二重術の不安!埋没法の後に腫れや痒みは出る?
埋没法は切開法と違いメスで皮膚(まぶた)を切る事は行わず、使用するのは医療用の針と糸のみです。そのため腫れや痛みが少なく、手軽に出来る簡単な手術と思われがちです。確かに埋没法は「切らない」整形術である事を強調している場合が多く、メスは使いません。しかし、手術という名が付く以上、ノーリスクではないのです。少なからずリスクはあります。埋没法のダウンタイムやリスクについて紹介します。
医療用糸でも異物としてアレルギー反応が起きるケースもある
アイプチを使ってまぶたが痒くなった経験がある方もいると思います。これは、二重のりの成分に対してアレルギー反応を起こしている事が考えられます。埋没法の手術には、医療用の特殊な極細の縫合糸を使用します。安全性が高く、美容整形術に限らず、医療分野で広く使用されている物です。しかし埋没法は、まぶたの中に糸を残す事で二重のラインを形成する手術である為、人によっては自分の体が糸を異物と捉えてしまいアレルギー反応が出てしまうケースもあります。これが痒みの原因に繋がるのです。
埋没法でも腫れや痛みが出る事もある
一言に「埋没法」といっても、まぶたの“どの組織”に糸を通し、留めるのか。糸を留める数は何か所にするのか。など手術方法はクリニックによって様々です。また、医療用といっても使用する糸や針の種類は豊富に存在し、どれを使用するか?という選択もクリニックや手術方法によって違います。
スタンダードな術式の他にオリジナルの術式を取り入れたり、特注の針を使用しているクリニックも存在します。これらに個人差も加わり、術後の腫れや痛み、違和感が残る時間は個人により異なってくるのです。また、医師の経験や技術によってもダウンタイムやリスクは違います。
埋没法は、比較的簡単な手術と言われていますが、糸を留める箇所や糸の通し方で仕上がりが変わってしまう繊細な施術でもあります。例えば糸をきつく締め過ぎると術後の違和感が強く残り、ゆる過ぎると糸が外れる可能性が高くなってしまいます。医師の経験と技術の差が出る手術でもあるのです。
「医師免許」さえあれば、美容整形に関する手術を行っても何ら問題はありません。二重術に関する知識は豊富でも経験は少ないとう場合も珍しくはないのです。又、術後のアフターケアが出来るか否か?も大きなポイントになります。術後のダウンタイムでは、担当医の診察が必要になる事も考えられます。目のトラブルだから・・・と、眼科を受診しても殆どの場合は「手術を受けた病院に行ってください」と言われてしまします。
理想の仕上がりを手に入れるために必要な重要ポイントの1つが『医師を選ぶ事』です。有名なクリニックを選ぶ事や、費用・保証面での判断も大切ですが、あなたに施術する医師がどんな人物なのか?は最重要事項です。クリニックのホームページを開けば、施術により、美しく変化を遂げた多くの成功例が掲載されています。当然ですが、失敗例や経験の浅さを強調するホームページはありません。ホームページで得られる情報も大切ですが、実際に手術を受けた人の「口コミ」も貴重な情報の一つとなります。出来ればクリニックの名前で選ぶのでは無く、担当医でクリニックを選びましょう。経歴・症例写真・症例数(クリニックの症例ではなく、担当医自身が行った症例)・口コミを調べた上でカウンセリングを受け、医師に信頼感を持った状態で手術を受ける事がベストです。
埋没法は術後しばらく経ってから違和感や痒みが出る事もある
埋没法の手術後のリスクとして最も考えられるのが、糸が外れたり、糸が皮膚の外に出て来てしまう事です。以前は、まぶたの裏にある瞼板に糸を通し1,2箇所を簡単に留めるクイック法が多く行われていました。しかし、この方法では、まぶたの裏に糸が出てしまい、痛みが出るケースが見られ、現在は、クイック法でも糸が出ない完全埋没法を採用しているクリニックがほとんどです。この「完全埋没法」が取り入れられる様になり糸が皮膚の外に出てしまうケースは稀になりました。
埋没法は術後しばらく経ってから異変が起こる事もある
埋没法の手術は、医療用の特殊な糸と針を使い行われます。中には髪の毛より細い糸や、特注の針を使用しているクリニックもあります。しかし、どんなに極細の糸や特殊な針を使用してもまぶたには必ず小さい穴が開くのです。肉眼では確認出来ないほどの穴ですが、まぶたには負担がかかっています。又、術後に全く違和感がない状態で理想的な二重まぶたを手に入れる事が出来たとしても、まぶたの中には抜糸されずに糸が残っているのが現実です。
何かの原因で糸が外れたり、感染症が起こり痒みが出てしまうケースもあります。術後、ある程度の時間がたっても違和感が解消されないケースでは、糸を強く締め過ぎている可能性があります。こういった術後のトラブルを避けるためにも、どこのクリニックの誰の手術を受けるのか?が大切です。前述した様に埋没法の手術を多く経験している医師を選ぶの事がベストかもしれません。
また、普段から無意識にまぶたをこするクセのある方は要注意です。「え?ただ目をこするだけなのに?」と、思うかもしれませんが、目をこするという行動は、術後、糸が外れたり、感染症にかかってしまうリスクが高まるのです。埋没法はまぶたの内側に特殊な糸を固定して二重ラインを形成しています。極細の糸ですが強度はあり、場合によっては半永久的に二重ラインを維持する事も可能なのです。しかし、目をこする事で糸には大きな負担がかかってしまいます。
もちろん1度だけ目をこすった。という位では取れません。問題なのは「習慣化」されている場合です。アレルギーや花粉症などで日常的に目をこすっている場合は、術後もその習慣が継続され、目をこすり続けた結果、糸には持続的な負担がかかり、ついには糸が外れ二重ラインがなくなってしまうのです。また、日常的に目をこする事で眼瞼下垂症というまぶたが上がりずらくなる病気になってしまうリスクも高まる傾向があります。まぶたをこするクセを治してから、埋没法の二重術を受けましょう。
埋没法は違和感や痒みがでたら自己対処せずクリニックへ
埋没法は、比較的簡単で安全性の高い手術ですが、目という人間の最もデリケートな部分に行う手術でもあるのです。違和感や痒みが出た場合、埋没法の手術を受けたクリニックに直ぐ相談しましょう。
異変があったら直ぐクリニックへ相談
術後、違和感や痒みの症状が出た時は、手術を受けたクリニックに直ぐ相談しましょう。失敗したクリニックなんか二度と行きたくない!と思う方もいる様ですが埋没法はクリニックによって手術方法が違う為、糸を取り出すのが困難なケースも実際に多く存在します。術後のトラブルに関しても手術を行った医師が対処するのがベストです。
また、痒みや違和感などの症状があった場合、放置せず直ぐにクリニックへ相談してください。自分で糸を取ったりするのはとても危険な行為です。
最悪な場合、視力低下や眼瞼下垂症になる恐れもあります。術後、予期せぬ違和感があったら自己対処はせず、直ぐに手術を受けたクリニックに相談しましょう。各クリニックにより違いはありますが、24時間電話で相談・問い合わせが出来る事もあります。手術を決める前には、こういった術後のアフターケアに関する事も確認しておきましょう。
埋没法のアフターケアは事前に保証を確認
埋没法が原因で病変が起きたら、手術をしたクリニックが責任を負う筈です。しかし、糸が外れた場合・違和感がとれず、糸を外す場合・掛けなおす場合は保証がないと有料の再手術になるケースが大半です。埋没法はそもそも取れてしまう可能性が想定されている整形術です。取れてしまった場合の事も考えた上で、施術を受けましょう。アフターケアの為にも保証の有無と保証期間&保証内容を確認しておく事は重要です。
埋没法の後にまぶたに異変はあるか(まとめ)
プチ整形と言われている埋没法ですがリスクがない訳ではありません。術後に違和感が残ったり異変が起きたら、手術を受けたクリニックに直ぐ相談しましょう。低料金の手術(埋没法)であっても事前に保証内容と保証期間を確認し安心と納得を得た状態で手術を決める事が大切です。又、埋没法の経験豊富な医師のいるクリニックを選びましょう。